政府は、3月13日からマスク着用は個人の判断に委ねるという方針を発表し、4月1日以降、学校内でのマスク着用を求めない趣旨の通知が教育委員会からも出されています。(各自治体の教育委員会をご確認ください。)
今まで求められていた「マスク着用」に関する内容がこの春で大きく変わろうとしています。
そこで、今回は、マスク着用についてお話をさせていただきます。
まず、個人の判断に委ねられていてもマスク着用が推奨される場面(マスクをしておかれたほうがいい場所)があります。
・医療機関を受診するとき
・重症化リスクの高い方が多く入院する医療機関
・重症化リスクの高い方が多く生活する高齢者施設などへ訪問するとき
以上の場面では、引き続きマスク着用をお願いされると思います。
当院でも、3月13日以降も受診で来院していただく皆様に院内でのマスク着用は引き続きお願いする方針です。病院内は様々な病気や症状で来院される方が多く、体調を崩され免疫力が落ちていると思わぬ感染症にかかってしまう恐れがあります。受診に至った病気や症状以外に不利益が生じないようにという趣旨でも院内でもマスクの着用をお願いいたします。
「個人の判断に委ねるといわれても・・・」数年にわたり、マスクを着用しながら生活していたため、マスクを外すことへの「不安感」などを抱かれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
屋外では原則マスクの着用は不要となります。屋外でも人と人との距離がおよそ2m保てない場合や会話などをする場面では状況に合わせて着用していただくとよいかと思います。
屋内では、人と人との距離が近い場合や会話がある場合は着用を求められていますが、人と人との距離がある・会話がない場合は必ずしも着用する必要はなさそうです。
マスク着用がライフスタイルの一部になっている現在、個人の考えとともに周りの視線や交流する相手へ配慮などでいろいろ考えることが多いと思います。マスクはご自身を感染から護るだけではなく別の誰かを護ることができます。不安に思われる方は着けることを継続するのも個人の判断です。それを選択した個人の判断が尊重されることを祈ります。
転換期の今、外せるところでは外していただき、すぐに着用・交換できる1枚を携帯しておかれてはいかがでしょうか。
どのような場面でも安心して表情を見ながら楽しく会話できる日が来ますように。
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