12月16 日、中加賀屋グループホーム1 階にて「地域公開講座」を開催しました。今回のテーマは、恒例の『ユマニチュード(認知症に優しいケア)』と『アロマの力で輝く毎日を』でした。心地よい香りに包まれながら、アロマオイルの効果と使い方を学びました。
アロマとは天然100%の植物から抽出したエッセンスで、鼻から脳、肺から全身、皮膚からも全身へと伝わります。脳への刺激では良質な睡眠や記憶の定着・自律神経のバランスがとれ、皮膚からの刺激では安心感が生まれ痛みの軽減・お肌のはりやつや・血行が良くなるなどの効果を南野セラピストより教えていただきました。
講座では、①夜用のブレンドである副交感神経刺激に有効のオイルと②昼用の交感神経刺激のオイルから一人ひとりが好きな方を選びました。①のブレンドでは、リラックス効果のあるラベンダーとオレンジが使用されていましたが、参加者の中には香りを嗅いだだけで中身がわかる方もいらっしゃいました。②のブレンドでは、脳をスッキリ元気にするローズマリーと集中力をアップするレモンが配合されていました。こちらは料理にも使用することのある植物で、「手に塗ったら自分が美味しくなりそう」なんて冗談も飛び交い、和やかな雰囲気でした。
参加者の中には、認知症当事者と介護をなさっている方もいらっしゃいました。介護者から認知症に関して相談したいことがあるが、自分と離れる事ことや長時間になるとじっとしていられないなど、ご心配な様子でした。
実際には、認知症の方はアロマオイルをご自身で首筋に塗ったりセラピストによるハンドマッサージで笑顔も見られ、リラックスして最後まで過ごされていました。介護者の方も専門家に話を聞いてもらいスッキリされたご様子で「次回、こちらで行われる12 月25 日のみんなの家カフェにも来たい」と来所時より少し明るい表情になられたように感じました。
他にも、ユマニチュード講師の岡嶋介護福祉士に「知り合いが最近、施設に入所されて会いに行くたびに『連れて帰って』と懇願して泣きつかれる。会いに行くことがつらいがどうしたら良いか?」というご質問がありました。岡嶋氏はまず、相談された方のお話をしっかり聞いて、そのつらい胸の内を受け止めていました。介護施設に入所されている方々も普段は楽しく過ごされていても、ご家族が来られたら泣きつかれる場面もあります。
人は誰かにつらい胸のうちを聞いてもらうだけでも楽になる場合もあります。
これからも「地域公開講座」を、気兼ねなく話せる場所として継続していこうと思いました。
次回は、来年1 月20 日(月)14 時からは、「緊急時に役立つ心肺蘇生やAED など応急手当の基本」を救急救命士の菅原さんが行います。いざという時に備えて応急手当の基本も学べます。ユマニチュードケアのお話は、加賀屋の森の矢部施設長が行います。
多数のご参加お待ちしています。
グループホーム つるさんかめさんの家
https://kenseikaigroup.or.jp/tsurukame/
BACK NUMBER