中加賀屋のグループホームに入居されている80 歳の女性の話です。座られる場所やモノの置き場所など、こだわりが強くキレイ好きな方でした。しかし、気分や体調により怒りやすく、他の利用者様や職員に対して暴言を吐いたり、入室を拒否したりといった行為が多いため、職員間で話し合いを重ねました。
そしてユマニチュードを行うにあたっては「見る」「触れる」「話す」を意識し、入室の拒否に対しては来訪したことを知らせ、これからケアに入ることを予告する「出会いの準備」に重点を置き、ノックすることを徹底しました。ただ、これだけでは怒られ介助に入れないため、次は「ノック」に加え「入りますよ」と声をかけ、入る目的をお伝えすることで入室できるようになりました。ときどき断られることもありますが、そんな時は一旦退室し、改めてお声かけをする方が良いことがわかりました。さらに、この方の場合、これからどんな介助をするか、先に説明しておくと安心されることがわかり、職員間でも共有し取り入れていくようにしました。
近頃では、介助の際に「ありがとう」と言ってくださいますし、なによりも笑顔が増えました。他の入居者様との関係が良い方向にむかうよう、引き続き対応してまいります。
中加賀屋グループホーム勤務 勤続8か月
グループホーム つるさんかめさんの家
https://kenseikaigroup.or.jp/tsurukame_gh.html
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