私は高校1年の秋に思いもよらぬ病で入院。入院生活が長引いたため
転校を余儀なくされました。回復の兆しが見え始めたころ、世の中は
コロナ禍に。人との関わりは家族とSNSを通して話す友だちだけ、
という狭い世界が何年も続きました。半コモリビト生活の中でも資格
取得を諦めずに頑張ってこられたのは、中学の図書室にいらした司書
の先生のおかげです。転校によって3年半ともに過ごしたクラスメイ
トとは疎遠になってしまうなか、その先生だけはずっと励まし続けて
くださいました。
なんとか資格を取得しここ南港病院で司書として働く夢がかない、先
生も家族もとても喜んでくれました。私も本当にうれしく思っていま
す。司書として新米の私、社会経験の乏しい私を採用してくださった
ことに感謝しています。コモリビト生活が長かったことに加え、もと
もとの性格と相まって、人に話しかけるのが少し苦手です。しかし、
南港病院ではすれ違うだけでも「お疲れ様です」とお互い言葉を交わ
せたり、気さくに声を掛けてもらえたり、皆様とても親切につてくれ
ます。修学旅行にも行けず、第一志望だった大学に願書を出すことさ
えできず絶望しかけたこともありました。今、司書として働くことが
でき『終わりよければすべてよし』となりました。これからも『すべ
てよし』のまま続いていくことを願ってやみません。
医療秘書課 勤続7 か月
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