私の属するユニットでは、ユマニチュードの4 つの柱の「話す」に特に力を入れて取り組んでいます。この「話す」は、入居者様に具体的な内容を伝えることも意味しています。
一例をあげると、入居者様が何度もナースコールを押されることがあります。けれど他の方の介助をしていたりして、すぐに部屋に伺えない場面がよくあります。この場合、ナースコールを押している方を待たせることになるので、その際のお声掛け・返答には注意をしなければなりません。「ちょっと待ってください」だけでは、入居者様の不安な気持ちは解消されないのです。
いつまで待たなければならないのか、なぜ待たなければならないのか、具体的に説明する必要があります。「他の方の介助に入っているので、終わり次第伺います」「5 分程度お待ちください、申し訳ありません」といった具体的な内容を丁寧にお伝えすることで、気持ちが落ち着かれ、不快な思いを払拭することができます。これもユマニチュードの成果です。安易に「待って」を使わないようスタッフにも徹底しています。また新入職スタッフにもユマニチュードについて理解を深め、入居者様により良いケアを行えるよう指導しています。
加賀屋の森 勤続10 年
特別養護老人ホーム 加賀屋の森
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