私は、去年、自分自身が入院した際に、ノックをせずに入って来られる、病院スタッフの方々に落ち着かない気持ちを感じました。
いつ誰か入ってくるか分からない状況で、着替えのタイミングすら迷った経験をしました。
ユマニチュードでは「出会いの準備」としてノックをします。
ノックをして、相手を受け入れる準備ができていないまま、個人の空間に入って来られる事はとても落ち着かず、安心できる時間がないのだと改めて感じました。
大部屋の患者様には、カーテン一枚を隔てるだけの小さなスペースが個人の空間となります。
話し声だけでなく、同室者の寝返りや、物を動かす音さえも聞こえる環境。
そのような環境では、患者個人の空間や時間を尊重することの大切さを実感した体験でした。
このような経験をして以降は、今まで以上に入室時のノックや声掛けは意識して行い、「看護師の◯◯です。検温に来ました。今入ってもいいですか?」と出会いの準備を大切にするようになりました。
看護師より
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