同居している義母が認知症になったことをきっかけに、認知症に関す
る研修会やテレビ番組などを見るようになり、その中で「認知症のこ
とをもっとたくさんの人に知ってもらわなければならない」、「自分に
もできることはないか」と考えるようになっていったのです。
ちょうどその頃、大阪市でも認知症初期集中支援推進事業がはじまり、
この事業を社会福祉法人健成会が受託していることを知りました。ま
ず、お話を聞いてみたいと「さきしま包括支援センター」に連絡した
ことがきっかけで、同センターに併設された認知症初期集中支援推進
チーム「さざんかオレンジチーム」に勤めることになりました。
オレンジチームは国が行う認知症施策のひとつですが、設立当初は知
らない人の方が多く、決してスムーズなスタートとは言えませんでし
た。しかしながら、区の社会福祉協議会のご協力もあって、つとめて
地域で行われるイベントなどには参加するようにしてきました。その
おかげで、今では区内の各地域包括やブランチ、14 地域でもさざんか
オレンジチームの名前を憶えていただき、認知症の講演会への登壇依
頼までくるようになりました。
私たちの事業は、さまざまな機関との連携が欠かせません。そのため、
企業やNPOなどが集まる会へも積極的に参加し、有益な結びつきを作
るように心がけています。認知症になっても安心して暮らせるまちづ
くりのために、これからもいろんなつながりを大切に活動していきた
いと思っています。

さきしま包括支援センター　勤続7 年8 か月

さきしま 地域包括支援センター
https://kenseikaigroup.or.jp/shiranami/sakishima.html