3 階の「地域包括ケア病棟」に入院されている患者様と日々関わりユマニチュードを実践してきたことで得た学びを報告したいと思います。
高齢や認知症の方と接する機会も多く、ケアをする上で難しさを感じることも多々あります。また、少ないスタッフでたくさんの患者様を見なければならず、必要なケアを受け入れてもらえなかったり、説明や同意が伴っておらず、患者様の認識が不十分なのに業務だからとケアを行ってしまうこともありました。そんな中でユマニチュードを実践するに際して、スタッフ全体の意識統一や技術指導などを行いました。その結果、一人ひとりがユマニチュードの効果を実感し、質の高いケアを実践できるようになったと思います。拒否が強くケアが思うようにできていなかった患者様がケアを受け入れるようになってくれたり、全介助だった方が自ら体を動かすようになったなどの良い結果が次々と生まれました。
振り返ってみると効率を重視するあまり、患者様からの信頼が得られず不安や怒りっぽさにつながっていたこともありました。スタッフ間の意識の統一や技術指導を徹底し、自分のケアを見直しコミュニケーションの基本について振り返る良い機会となりました。ユマニチュードは一人や一度の実践ではなく、全体で統一したケアを継続的に行うことが重要。
今回の経験を活かし、いつもコミュニケーションの基本をおろそかにせず、患者様の想いをとらえ質の高いケアを提供していきたいと思いました。
3 階病棟 看護師 勤続1 年10 か月
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