当法人が運営するカフェ「健康-野菜研究所 めばえキッチン」にて、毎月第4月曜日に「みんなの家カフェ」を開催することになりました🎉
「みんなの家カフェ」とは、認知症の入居者さんたちが店員さんとして運営するカフェのこと。スイーツとドリンクのセットでおひとりさま200円で、一般のお客さまやご利用者様のご家族などに提供します◎
そんなみんなの家カフェ、ちょうど昨日がオープン日だったので行ってみました!
まず入ってすぐ出迎えてくれるのが、受付のおばあちゃんふたり。
間違えて先に席の方に行っていたらちょいちょいと手招きされ、注文を受けてくれた!きちんとメニュー表も作られていて、すごい・・。
左の席は字を書く人・右の席はお金を計算する人。役割分担もバッチリです。
定期的に入れ替わりながらみんなでスタッフをしていました。
寒くないか介護職員さんたちが何度も気遣ってくれていて、毛布をふたりで膝にかけながらお仕事をする姿も。かわいいいい!
…
あ、そうそう。
みんなの家カフェスタッフバッジも、オリジナルで作りました〜!!🤗
スタッフのみんなにはこれをつけてもらいます◎
…
そして受付のお隣、ここは簡易キッチンと化してました!
なんとなんとスイーツは入居者さんたち手作り。
受付から注文を聞き、スイーツをお皿に並べ、珈琲などのドリンクをカップに注ぎます。
ゆっくり、ゆ〜っくり。丁寧に用意してくれて、嬉しい!
…
そして出来上がったスイーツとドリンクのセットは自ら、お客さまの元に持っていきます。ゆっくりで大丈夫ですよ〜^^とお客さんも優しい雰囲気。
私の元にも、届いた〜!きちんとフレッシュとお砂糖もついてた!
美味しい美味しい。
入居者さまとそのご家族の方とおしゃべりしながら、ゆっくりいただきました。
結婚50年以上のご夫婦で、もうすぐ記念日だそう。この日は奥さんが会いにきていて、一緒にティータイム☕️優しい雰囲気で、笑顔が絶えない素敵な人だった。
「◯月◯日は記念日だよ!もうこんなに一緒にいるんだよ」と伝えると、何を聞かれても無言でゆっくりスイーツを食べていた旦那さん(入居者さん)が「し っ て る !!!!」と。
「手が冷たいね」「いつも私の方が冷たいのにね」と机ごしに手を握り、離すと旦那さんがもう一度その手を捕まえにきて、ぎゅっと。
「あなたはカメラが好きだったよね」「いつでも持ってくるよ」「旅行も好きだったね」とたくさん話しかけていて、返す言葉が聞こえづらいと「私も耳が遠いから」と近寄って聞き取ろうとする。
ちゃんと残さず綺麗に食べ切ったことを嬉しそうに褒め、「もう戻ろうか?」と声掛けると「戻る」と。私が戻ろうって言ったら戻りたくなるのよと愛おしそうな目で見つめていた。
椅子を引こうとしてもびくともせず、笑っちゃう奥さん。
介護職員さんが手伝いに来てくれ、「ちょっと引きますよー!」「はい!あとは自分で立ってよ!」ときちんと自分で立つことを促す。
ゆっくり介護職員さんと奥さんにからだを支えてもらいながらゆっくり3人で歩いて帰られました。
戻ってきた奥さんは「みんな楽しいだろうね」と微笑ましそうに見守り、「ただでさえ大変なお仕事なのにスタッフの皆さんは大変だろうな」と介護職員さんたちを気遣いもしていた。そしてみんなにお礼を言いまわり帰っていかれました。
普段生きていると体験できないこういう声と空気。ふたりの表情。
「認知症」「介護」などの言葉だけじゃわからない、実際の雰囲気を感じ、私自身介護について考えさせられる機会にもなりました。
奥さんはどんな気持ちで寄り添っているのかとか、旦那さんは喋らないけれど本当に奥さんが好きで信頼しているんだなあとわかる行動をしていたり。
ひとりひとりに人生があって、そういう小さいリアルな現場を知ることはとっても大事だと思った。
そして介護職員さんたちと入居者さんたちの関係性にも感動。もちろん仕事なのだけれど「仕事として」仕事をしているというより本当に家族のような雰囲気で、守りながら一緒に楽しんでる。
そしてお客さんも頑張って働いているスタッフを応援する姿勢があって、優しかった。
愛の溢れた空間でした。
「認知症」ってなんだろう?と気になっている方も、ぜひ気軽に遊びにきてください!
薪ストーブのある、木調の広くて落ち着くカフェです。
…
開催場所であるめばえキッチンは、加賀屋商店街のちょっと横にずれた、アプロのすぐそばのところにあります。
認知症カフェは毎月月曜日の13:30-15:30(※変更の可能性あり)です!
受付のおばあちゃんたちにバイバイして帰りました。
穏やかで愛の溢れる時間でした。楽しかった〜!
次の開催は、来月の【3月25日(月)】です。
皆様のご来店を、こころよりお待ちしております!^^
BACK NUMBER