社会医療法人 三宝会 南港病院

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「暑さ対策、十分ですか?」

  • 地域にでていくケアをしよう
2022/08/05

皆様、こんにちは。南港病院 管理栄養士の川勝です。

夏の暑さが続いていますが、体調はいかがですか?急激な気温変化になかなか身体が付いてこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで栄養科からは、今から要注意の「脱水症」「熱中症」について少しお話ししたいと思います。

「脱水症」「熱中症」の違い

どちらも聞いたことはあると思いますが、その違いは何でしょうか?

◇脱水症:体液(水+塩分)が汗で失われ、その補給ができていない場合に起こる。

◇熱中症:気温の高い環境で生じる健康障害の総称。体温調節が働かなくなり、体温上昇、めまい、倦怠感、けいれんや意識障害などの症状が起こる。

どちらでもカギとなるのは「水分」と「塩分」です。

熱中症になると…

症状は重症度によって異なりますが、「めまい」「立ち眩み」「こむらがえり」など初めは気づきにくいので注意が必要です。さらに進むと「頭痛」「吐き気」「身体に力が入らない」などの症状が出現し、重篤な場合、「意識障害」「けいれん」など命に係わる状況に陥る場合もあります。まずは「熱中症・脱水症に“ならない”よう心掛ける」ことが重要です。

熱中症を防ぐには!Q&A

Q.1日にどのくらいの水分を摂ればいいの?

→ 食事が食べられていても1,000~1500mlを目安に水分補給。

  食事が食べられていない方、利尿剤が出ている方は様子を見ながら調整が必要です。

Q.どのタイミングで水分摂取すべき?

→ 水分補給は「のどが渇く前」に「こまめに」おこなう! 

年齢と共に喉の渇きを感じにくくなってくるため、

喉が渇いていなくても、1時間ごとなど時間を決めて飲むのが◯

一度に多量に水分を摂取しても大部分は排出されるため、1日数回に分けて。

Q.温度は?

→ 最も吸収が早いと言われているのは5~15℃のやや冷たさを感じる温度といわれています。ただし、十分量の水分を摂取することが最も大切なので、水分補給が苦痛にならないよう、飲みやすい温度の飲料を選択して構いません。

Q.スポーツドリンクや経口補水液はどう使う?

まとめ

基礎疾患がある方などは水分の摂り方や内容に工夫が必要な場合があるため、かかりつけの医師や管理栄養士まで相談することをお勧めします。

また、当院でも皆様の健康や生活をサポートできるよう、管理栄養士が常駐しています。入院、外来、訪問栄養指導も行っておりますので、お悩みのある方はお気軽に当院にご相談ください。

【 ドリンクレシピ 】

甘酒はオリゴ糖やビタミンB群、カリウムなどを豊富に含むため「飲む点滴」と呼ばれることはご存知でしょうか?ただ「あまり馴染みがない」「夏には甘すぎて飲みにくい」という方もいるかもしれません。そこで爽やかで飲みやすいアレンジをご紹介します

米麹甘酒:炭酸水=2:1  そこにレモン 適量

たったこれだけですが、すっきりと飲みやすい味になりますので、一度試してみてください。

では皆さま、暑い夏を一緒に乗り切りましょう!

南港病院 栄養科  川勝

暑い夏を快適に過ごすため、紫外線対策についてもっと知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。涼しい体で夏を乗り切るための、様々な暑さ対策をご紹介しています。