グループホームで、コンパニオンアニマルと暮らす
人は戦争で悪魔になることもありました。
現代でも人種差別や障害者への差別、高齢者への虐待などが報告されています。
グループホームは人生最後のステージを楽しく生活できるように援助していく終の住処です。
スタッフはその人を優しく見守り、楽しく人生を支えるという素晴らしい仕事ができます。
実は、私たち三宝会で働くペットたちもコンパニオンアニマルとして、スタッフたちとはまた違った役割を持っています。
一般家庭では、高齢の親が何か喋りかけても機嫌が悪かったり他のことに夢中になっていると、「うるさい、後にして」と言ってしまうことがあります。
何度も同じことを言うと、「さっき聞いたからもう黙って」と言ってしまうこともあります。
高齢者は喋ると叱られると感じ、自分の殻に閉じこもってしまうか、相手にされなくなってしまいます。また、怒りは連鎖するので怒りっぽくなる事もあるでしょう。
高齢者にとって、若い人に叱られるなんて何と悲しくて辛いことでしょう(強者と弱者の関係です)。
そんな時に話し相手になってくれるのはペット達です。
動物は黙って話を聞いてくれます。叱ったりしません。身体をすり寄せて寄り添ってくれます。
周囲の人には、笑顔と幸せホルモンといわれるオキシトシンが分泌されます。
人はどうして優しくなれないのか?
多くの場合、相手のせいにしてしまいます。
自分たちが認知症ケアをしている事を忘れているのかもしれませんね。
そんな時は、ペットが役に立ってくれるます。
ユマニチュードの受け入れが困難と感じる場合には、入居者さん達のためにコンパニオンアニマルの受け入れを急ぐべきだと考えています。
コンパニオンアニマルの導入は、恐らく、スタッフにも良い効果が出ると考えています。