京都の在宅支援カレッジ。

2019年3月23日

20190310日曜日。敬愛する佐々木ドクターの講演会に参加しました。京都池坊短期大学部の講堂で開催。75歳まで現役の社会が必要とされるとのこと。
 
 
高齢化の進行、支える人材の不足。介護人材が55万人足りなくなるという。55万人というのはどういう数字かというと、現状日本郵便職員が37万人、警察官職員が29万人というのだから、おまわりさんと郵便屋さんを合わせると満たされるくらいということだそう。それに対応するには考え方を変えるより他ない。
 
「とりあえず病院、入院」ではもう制度がもたない。医療モデル、生活モデルという疾病を見るときの視点でモデルが異なる。病気を主軸に見る医療モデルから、生活の充実や社会への参加などを主軸に見る生活モデルに価値観をシフトする必要がある。ポリファーマシー、低栄養、サルコペニア、などの問題。ACPの問題。
 
Informed consent から、shared decision makingへの転換。
 
65歳時点で人生の1/3が残っている。若者の方が高齢者よりも優れているとは限らない。高齢者の就業意欲は高い。高齢者が元気で就労人口として存在してくれると高齢化が緩和する。
 
 
高齢者福祉の三原則
 
人生の継続性、自己決定の尊重、残存機能の活用
 
支援してくれる人がいると人は自立できる。しかし日本では今、孤立が深刻化している。友人が減っている、家族関係も希薄、地域の絆も希薄。急性心筋梗塞で入院した75歳以上の場合。友人がいないと死亡率が2.5倍。孤食は死亡リスクが高まる。生きがいがある人は長生き。人生の目的があると要介護になりにくい。人生の目的は認知症の進行を抑制する。社会との繋がりが寿命を決める。キーワードは生きがい、繋がり、居場所。これを作るのは地域の力。地域コミュニティの力。自分たちが人任せにせずコミュニティを作っていかなくては。(岡山ドクターのfbより転記)
 
 
帰りは京都の錦市場を歩きました。変わったなと思いますが、山椒や七味の味はここにしかないようなものでした。地域で垣根の低い楽しいコミュニティを作り、誰もが気軽に参加でき、悩みや辛さを共有し、みんなで話し合える関係性ができればよいですね。
 


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