おたがいさまケア=自立支援を促す
2019/04/18 インテックス大阪であおいけあの加藤忠相さんの講演会に参加しました。
「良い介護人材とは?成功事例とは何なのか?」という問いかけから始まりました。認知症とは中核症状のことであり、私たちが困る周辺症状は環境と心理状態が引き起こす2次的な行動です。100人いれば100の理由がありますが、それを緩和するのが介護です。介護の仕事とは本人が困らないようにすることです。決して私たちが困るからなんとかしようというのではないのです。ケアとは日本語で「相手を気にかける」という意味なのですから。介護職をヘルパー、ワーカーではなく「ケアギバー」と呼ぶべきですね。
介護は、措置時代の「施し」サービスから、自立支援のケアと変化しました。そしてこれからは高齢者が社会参加し感謝され幸福度が高い生活が送れるように、その人のできないところではなくできるところに注目していくことが必要です。
優しくてお年寄りが好きだと介護の仕事を始めた人たちが、優しさのない介護の現場でマニュアル通りにしろと言われてに失望し退職する。僕も現場で車椅子に座らされ声をかけても無視される様子を見て、無力感に苛まれます。
こちらの都合で高齢者を管理支配しようとするとうまくいかない。だからお年寄りが信頼してくれるような関係を作る必要があるということです。コミュニケーションの技術ですね。ユマニチュードの出番です。