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桂 菜摘
コンパニオンアニマルと取り組む
ここだから得られる、たくさんの学びがあります。
加賀屋の森に入職した理由を教えてください。
高齢者の方がいらっしゃる施設を回り、ワンちゃんとふれ合うことでおじいちゃん、おばあちゃんを元気づけるドッグケアセラピーという仕事に就きたいと思ってました。でも、職業としてはまだ成り立っていなくて。動物専門学校の先生に相談したら2 つ上の先輩が加賀屋の森で働いていると聞いて興味が湧きました。小さい頃から人を助ける仕事がしかったんです。その後、実習で訪れ介護という仕事の面白さを体験。憧れていたドッグケアセラピーに近い仕事ができると思い、就職することにしました。
加賀屋の森は「コンパニオンアニマル」を導入したユニークな特別養護老人ホームです。 ペットが行う介護について、その効果をお話ください。
仕事仲間だと思っています。ペットにしかできない仕事もたくさんあります。加賀屋の森には、「いおり(庵)」という名前の今年9 歳になる柴犬がいて、ショートステイの利用者様の中には「いおり」に会いたくて来てくださる方もいます。コンパニオンアニマルには猫もいるのですが、猫とふれ合うことを楽しみにしている方もいらっしゃいます。短期記憶に障がいのある方でも「いおり」の名前だけは忘れずにいてくれたり、認知症の方のところへ連れて行くと、気分が和らぎ落ち着いてくれたりします。「動物のチカラって、すごい!」といつも感心しています。
やりがいを感じるのは、どんな時でしょう?
最近来られた入居者様に「ここの職員さんは良くしてくれるので助かります」と言われました。こんな声をかけていただくと、働いてきて良かった、と思いますね。コンパニオンアニマルという取り組みは、私にとって大きな魅力。ペットたちのおかげで私たち職員も癒やされています。ちょっと疲れた時に「いおり」や猫ちゃんたちの顔を見に行くと疲れが取れるんです。加賀屋の森に来て4 年9 か月になります。「いおり」がいる間は、私もここで働きたい。そのくらい「いおり」は私にたくさんのことを経験させてくれたから。ペット以上の愛すべき存在ですね。毎日1 時間以上かけて通勤しています。ただ働くだけだったら、近くに勤め先を変えていたかもしれません。「いおり」と一緒に行う介護に、私はいちばんのやりがいと魅力を抱いています。
南港病院へ入職を考えている方にアドバイスをお願いします。
加賀屋の森では、介護士の資格のひとつである「初任者研修」を取得するための講座を開設しています。職員は無料で受講料が免除され、働きながら無料で資格が取れるのです。私はこの制度を利用して初任者研修を取りました。今年中には、その上の「実務者研修」を受け、ゆくゆくは国家資格の「介護福祉士」に合格し、介護士としてスキルアップすることを目指しています。その中で「いおり」と過ごす時間を大切にしていきたいと考えています。私も介護未経験で入職しました。職員の皆さんが本当に一から丁寧に教えてくださるので、何の心配もいりません。「介護初任者研修」のような働く人の将来をサポートするシステムも充実しています。